CX-8の3列目のシートを倒せば、焚き火テーブルやリクライニングチェア、インフレーターマットなどの嵩張るアイテムを持っていけることをみなさん、期待しますよね。
しかし現実はそうではありません。
ラゲッジの容量が増えても、例にあげたような長くて嵩張る荷物はどうやっても積むことができないのです。荷物パズルもあえなく撃沈し、悩んだ末の答えが、ラゲッジを諦め、ルーフラックを導入することなりました。今回はルーフラック導入のお話になります。
この記事の内容
ルーフラックってなに?
ルーフラックは、その名の通り車の屋根の上に取り付けるカゴのことです。キャンプの荷物をトランクカーゴボックスに詰めて、カゴにしっかりと載せ、ラチェットベルト(荷締めベルト)で固定することが一般的です。
最近では、ルーフラックを使っている人々をよく見かけますが、やはり定番といえばルーフボックスだと思います。
ルーフボックスは見た目も素晴らしく、空気抵抗や密閉性に優れているため、荷物を安全に運ぶことができるメリットがあります。しかし、価格帯は5万円〜10万円あり、積載できる量が少ないという難点があります。一方、ルーフラックは比較的安価で、私が使っているCurtのルーフラックは2万円台で購入できます。ただし、ルーフボックスのように荷物を密閉することはできないため、雨の日の対策や安全な荷物の運搬には注意が必要です。
ルーフボックスとルーフラックの比較
ルーフボックス | ルーフラック | |
見た目 | ○良い | △好みが分かれる |
積載量 | ×乗らない | ○大容量 |
積み下ろし | ○ボックスに入れるだけ | △荷締めが必要 |
天候変化 | ○特に対策不要 | ×対策必要 |
走行安定性 | △風切り音・燃費悪化 | △風切り音・燃費悪化 |
価格 | ×高価 5万円〜10万円 | ○安価 2万円台 |
CX-8のルーフラック選び
ほとんどのルーフラックメーカーは海外製が多いですが、最近では国内メーカーからも優れた商品が出てきて、さまざまな選択肢があります。
世界最大のキャリアメーカーであるスーリーのルーフラックです。マツダ純正のベースキャリアはスーリー製であり、相性は抜群です。ラックの拡張はできないため、積載量は1つ分です。価格はルーフボックスと同等です。見た目を重視したい方におすすめのラックだと思います。
見た目 | ★★★★☆ |
積載量 | ★★☆☆☆ |
安定性 | ★★★★☆ |
価格 | ★★☆☆☆ |
日本メーカーPIAAのキャリアブランドであるテルッツオのルーフラックです。レギュラーとロングの2つの積載量の異なるタイプがあります。ロングならばトランクカーゴボックスを3つ載せることができ、デザインも洗練されています。完璧な製品ですが、その分価格も高くなります。
見た目 | ★★★★★ |
積載量 | ★★★☆☆ |
安定性 | ★★★★☆ |
価格 | ★☆☆☆☆ |
私が選んだCurtのルーフラックです。見た目はマットブラックで無骨な印象で、好みが分かれるかもしれません。エクステンションを追加することで積載量が大幅に増加します。トランクカーゴの特大サイズを4つ積むことができます。エクステンション込みでも価格が手頃であり、積載量とコストパフォーマンスの高さは群を抜いています。
見た目 | ★★★☆☆ |
積載量 | ★★★★☆ |
安定性 | ★★★★☆ |
価格 | ★★★★☆ |
テルッツオのシンプルなルーフラックです。トランクカーゴを3つ載せることができ、価格もかなり抑えられています。使用しないときには取り外してバラバラにして保管できる点が優れています。ラックの高さが低いため、載せられる荷物は選ぶ必要があります。しっかりと荷締めすることが必要です。
見た目 | ★★☆☆☆ |
積載量 | ★★★☆☆ |
安定性 | ★★☆☆☆ |
価格 | ★★★★★ |
積載量×コスパが決め手。Curtルーフマウントカーゴラックに決定!
ルーフラック需要も増えてきたことで、高級でデザイン性の高いものからシンプルで安価な製品も多く出てきています。見た目も捨て難いところですが、私の場合積載量に対するコストパフォーマンスと、ラゲッジに入らない長い荷物が載ることの2点を重視し、Curtを購入することにしました。
エクステンションを追加することで、長い荷物や念願の嵩張りアイテムをもっていくことができるようになりました!
CX-8 Curtルーフラック使い方
Curtルーフラックを使っている間に、いくつかの良い点と面倒な点を経験しました。以下に私の使用経験をまとめましたので、ルーフラック導入を検討される方の参考になればと思います。
①ベースキャリアを準備する
ルーフラックを取り付けるためには、キャリアベースが必要です。マツダCX-8にはルーフレール用のシステムキャリアベースがあります。私はマツダ純正のTHULE製を選びましたが、見た目も悪くなくしっかりしています。
CX-8に適合するキャリアベース
マツダ純正 システムキャリアベース ルーフレール用 (THULE製)
私が選んだのはこれ。CX-8に乗り換えた際に、商談の際に値引きの代わりにサービスしてもらいました。純正だけあって、しっかりしており、見た目も悪くありません。強いていうならCurtと一体感のあるブラックがよかったのですが、シルバー色しかなかったです。
inno エアロベースステー フラッシュレール用 XS400
一方こちらはブラックベースでCurtとも相性がよさそうです。価格もお手頃です。
ルーフレールを保護するには?
取り付ける時にルーフレールが傷つかないよう、保護シールを張っておくとよいと思います。
②積み込みしやすいトランクカーゴを利用する
ルーフラックに荷物を積み込む際には、トランクカーゴボックスが非常に便利です。細かい荷物を詰めてラックに載せ、キャンプサイトでそのまま使用することができます。収納だけでなくテーブルや椅子としても活用できます。トランクカーゴ&ルーフラックの組み合わせにより、設置や撤収の時間も短縮できます。
トランクカーゴをルーフラックに乗せたら、ラチェットベルトのハンドルを絞ってしっかり固定。簡単です。一見、駐車場やトンネルを通れるのか心配になりますが、CX-8の車高+ルーフラック+トランクカーゴでも2.1mの高さ制限のでも通過できる高さに収まり、支障はありませんでした。
③長い荷物やかさばる荷物を積む
Curtルーフラック(エクステンション付き)を使用することで、長い荷物や大型のアイテムを持ち運ぶことができます。私は家族4人分のインフレータマットとリクライニングチェアを積んでいます。
軽くて大きいマットを積むときには、ラチェットベルトで締めた後、カーゴネットで覆うことは必須です。以前、マット類がラチェットベルトから滑り出すことがありました。カーゴネットがなかったら、ら事故につながっていたかも。ルーフラックとカーゴネットはセットで検討しましょう。
④ルーフラックの雨の日対策
キャンプの帰り道に突然の雨に遭遇することもあるでしょう。荷物を濡らさないためには、ユタカシートを使うことがおすすめです。荷物全体をシートで覆い、その上からラチェットベルトやカーゴネットをかけることで、雨の日でも安心して運ぶことができます。
荷物全体をシートで覆って、その上からラチェットベルト、カーゴネットをかけます。この方法で長時間の雨降りや雨の日の渋滞でも荷物を濡らすことなく切り抜けることができました。見た目もよく、とても丈夫。価格も安いので、ぜひ持っておきたいアイテムです。ただしシートを覆う作業は結構手間でもあるので、雨の日を見越して防水対応のルーフラックバックを利用するという手もあります。
⑤スキー・スノボーキャリアとしても活用
私たちはルーフラックをスキーやスノーボードのキャリアとしても使用しています。6人分のスノーボードを積むことができるので、大人数でのスキー旅行にも便利です。
⑥オールシーズン利用できるが、メンテも必要
ルーフラックを取り付けてから3年間、なんだかんだ一度もとり外さず使ってきました。Curtのルーフラックはスチール製なので経年で錆びてきます。塗装面が白くなってきて、やがて塗装がポロポロと剥がれてきます。よく見るとそこには錆が。。
Curtのルーフラックはスチール製なので、経年で錆びてくることがあります。錆が始まったら古い塗装をヤスリで落とし、錆止め塗料でメンテナンスする必要があります。イチネンケミカルズのアンダーコート剤は、塗装面を復活させるのに適しています。
まとめ
ルーフラックは使用にあたり手間がかかる部分もありますが、使い勝手が良くコストパフォーマンスも高いです。キャンプやウィンタースポーツ、家族の要望などを考慮すると、ルーフラックは必須アイテムと言えるでしょう。不便さを楽しむことができる方は、ぜひルーフラックの導入を検討してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!