
平成30年度に入り鷺沼再開発のニュースも活発に報じられるようになりました。区では「宮前区のミライを考える さぎぬまプロジェクト」を発足し、フォーラムや意見交換会を企画。市民からの意見を取り込んで、30年度中には具体的な計画案を策定しようとしています。
最新計画
その中でも注目されるのが、鷺沼再開発にあわせて区役所・図書館・市民館を現在の宮前平から鷺沼駅周辺に移転するかどうかの検討。川崎市のホームページにはフォーラムの様子や4回おこなわれた意見交換会での議事内容が掲載されていました。
「区役所移転」一人歩き〜 不満と不安の声が大勢を占める
2018年5月27日に開催された「第1回まちづくりフォーラム」では、200名もの参加者が集まり、区役所移転についてはじめて意見が交わされました。
第1回まちづくりフォーラムの意見票をみると、喧々諤々の様相を示す不満・不安の声が多数あつまっていました。
・はじめに区役所、図書館、市民館の移転ありきで話が進んでいる感じがする。
・川崎市として費用対効果の話は一切されていない
・東急や権利者の再開発に乗り進められているが、住民や川崎市の主体性が一切ない。
・鷺沼駅開発と市役所、市民館、図書館の移転は全く別の問題。一緒にするのはおかしい。
・区役所の移転などありえない!移転すれば区役所の存在を前提に購入した現有の地価、
資産価値が落ちる。強行するなら、その補償をしなさい。
数十年に一度の再開発。東急主導とはいうものの公共サービスもこれを契機に整備したいところですが区役所移転ともなると、市民にとってインパクトが大きかったと思います。
区施設移転の是非はどう決まるか?
市民を交えた意見交換会の最終会が10月27日に終了しました。様々な市民意見に対して川崎市としての考えを示しつつも移転可否については慎重になっています。
川崎市の移転に関するの考え
・鷺沼再開発が公共施設移転検討の発端であり、移転を単体で考えることはない。
・公共施設の建て替え・移転の必然性・緊急性はない。
・公共サービスを分散させない。(鷺沼に分所を設置するなど)
・現在地での建て替えは110億から120億円、鷺沼移転の場合125億から135億円のコスト見通し
市として11月現在では部分的な意思を垣間見るこれますが決定に至っていません。19年2月には具体計画案が示されるスケジュール。残り数ヶ月ですが、せっかくの市民協力意見が活かされるよう進めてもらいたいです。