鷺沼 再開発

鷺沼地価上昇? たまプラーザ北側モデルとの関係は

 2016.05.02

たまプラーザ

5月に入りました。4月同様、公式に鷺沼再開発のニュースは聞こえてきませんが、鷺沼駅周辺では、新しい建物の建設が始まっています。
ラーメン濱辰家の隣にあった駐車場が「鷺沼駅前ビル計画」として建設が進んでいたり、みずほ銀行の裏には10階建てのマンションINITIA鷺沼レジデンスが完成しました。パチンコCASAだった後地には地上14階建てのマンション建設計画が露わになりました。その他鷺沼周辺のマンション建設も増えているようです。一部の広告を見ると、「鷺沼は再開発で賑わう」と謳われており、魅力のひとつになっているようです。再開発ニュースはどこまで影響しているのでしょうか

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鷺沼の地価は上昇しているか?

残念ながら地価の目立った上昇はありません。鷺沼の2016年の地価公示価格の平均は35万8666円/㎡で、前年比-0.96%下落でした。お隣、たまプラーザはどうでしょうか。地価公示価格の平均が33万3500円/㎡で前年比+0.54%の上昇しています。

鷺沼 公示地価 たまプラーザ 公示地価
2006年32万6428円/m2    +1.24%    上昇 28万5250円/m2    +3.54%    上昇
2007年35万5285円/m2    +8.84%    上昇 31万3750円/m2    +9.99%    上昇
2008年39万5142円/m2    +11.22%    上昇 35万3750円/m2    +12.75%    上昇
2009年36万8142円/m2    -6.83%    下落 32万9250円/m2    -6.93%    下落
2010年34万9428円/m2    -5.08%    下落 28万8600円/m2    -12.35%    下落
2011年34万3750円/m2    -1.63%    下落 28万9200円/m2    +0.21%    上昇
2012年34万3750円/m2    +0.00%    横這い 30万7666円/m2    +6.39%    上昇
2013年34万6375円/m2    +0.76%    上昇 31万1571円/m2    +1.27%    上昇
2014年35万5000円/m2    +2.49%    上昇 32万1428円/m2    +3.16%    上昇
2015年36万2125円/m2    +2.01%    上昇 33万1714円/m2    +3.20%    上昇
2016年35万8666円/m2    -0.96%    下落 33万3500円/m2    +0.54%    上昇
出典:土地代データ

地価公示価格では、たまプラーザより、鷺沼のほうがやや高いところは面白い点です。鷺沼とたまプラーザではその土地の印象や、不動産の実勢価格では比べものにならないですが、実は地価では同等というわけです。
たまプラーザは過去から現在に至るまで、東急の多摩田園都市整備の中心の街であり、東急のブランドによって地価以上に価値創出された事例です。その意味では、やはり比べものにならないのかもしれませんが、東急の力の入れようによっては、鷺沼も大きく生まれ変わることもありえます。

東急田園都市線沿線モデル地区 – たまプラーザ北側エリア

たまプラーザは再整備事業を2006年着工、2010年に駅周辺の大規模商業施設、たまプラーザテラスが開業し駅前の利便性が飛躍的に向上しました。駅周辺に商業施設や医療、福祉施設を集積させ、電車だけでなく、近郊住宅街や空港、主要施設をつなぐ充実したバス路線によって、毎日が便利に暮らせるようになっています。
2013年には横浜市と東急とで発表された「次世代郊外まちづくり 基本構想」には、たまプラーザ北側のモデル地区で得られたスタディを東急田園都市線沿線に反映していくとも言われています。

次世代郊外まちづくり 基本構想 – WISE CITY

東急と横浜市で発表したwisecity構想
出典:次世代郊外まちづくり

コミュニティ・リビング

横浜市ではこの構想を具体化するものとして街自体を大きなリビング・ルームに見立てる「コミュニティ・リビング」という考え方を打ち出しています。

コミュニティリビングの説明

多世代かつ多様な住民がそれぞれのライフスタイルに応じた住まいを選ぶことができ、 自分の住まいから歩ける距離に医療や介護の拠点、保育園、幼稚園などの子育て支援 施設、商店やカフェ、レストラン、交流施設があります。地域の交流や活動が盛んで、 教育環境も充実し、働く場や機会もあります。

出典:次世代郊外まちづくり基本構想

川崎市・鷺沼の再整備においても、課題は近しいはずで類似した取り組みがなされる可能性は高いです。川崎市には、「かわさきらしいスマートシティ構想」というものがあり、ICTの活用や、まちの持続可能性に配慮したまちづくりの推進を検討しています。これに東急の商業・サービスなどを連携していくという流れになるのでしょうか。

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